先日6月23日(日)に行われたKNOCK OUT CARNIVAL 2024について話していこうと思います。今回は結構お客さんが入ってた印象。ペンライトも配ったのか結構光っていて演出的に結構良かったと思います。
試合
鈴木千裕対五味隆典
-73kg契約 KNOCKOUTパンチのみの特別ルール。
鈴木は言わずも知れたRIZINフェザー級王者、MMAでは金原、ケラモフ、ピットブルと立て続けにKOしており今最も勢いに乗る選手の1人。五味は初代PRIDEライト級王者で現在は鈴木の師匠にあたり今回は年の差20歳の師弟対決になる。1R五味がスイッチをしながら鈴木の周囲をサークリングする。お互いジャブで探り合いながら様子を見る。鈴木の踏み込んだパンチが五味にヒット、五味はテイクダウンに行くような形で鈴木に抱きつきに行く。判定はノーダウン。大振りな五味に対して、コンパクトに打っていく鈴木。お互いに一発で終わらせられるパンチを持っているため緊張感のある攻防。2R序盤に鈴木の右が五味にヒットするもその後はお互いジャブの出し合いが続く。五味もスイッチしながら打っていく中でだんだん五味のタイミングが合ってきたか。3R五味が前に出てワンツーを出していく。鈴木は五味の圧に押されてか、なかなか手が出なくなってきた。鈴木をコーナーに詰めてフックを振り回す五味。鈴木も右のカウンターを当てるが、五味も左を当てる。最後は五味が打ってこいと煽り鈴木に打たせた。会場は大歓声。
結果は3者とも29-29でドロー
五味は意地を見せたが、今年7月に超RIZIN3にてパッキャオとのボクシングルールが控えてる鈴木としてはここは豪快に倒して次に繋げたかった。
龍聖対久井大夢
KNOCK OUT-BLACK スーパーフェザー級王座決定戦
龍聖は元々SBフェザー級王者山田彪太朗との試合が決まっていたが、山田が仕事中に大怪我を負い大会5日前に急遽久井との王座決定戦に変更された。龍聖は現KNOCK OUT-BLACKフェザー級王者でノックアウトの顔。前回の試合ではSBの強豪川上叶に勝利しフェザー級トップ選手であることを証明した。久井は第2代KNOCK OUT-BLACKライト級王者、初代KNOCK-OUT-REDスーパーフェザー級王者を獲得した18歳の新鋭。2人は KNOCK OUTの生え抜き選手で看板選手対決になる。龍聖が勝てば2階級制覇。久井が勝てばBLACKとREDの2冠と2階級同時王者になる。1Rゴングと同時に久井が飛び出し前蹴りを繰り出していく。龍聖はいつも通りガードを上げてワンツーを繰り出して行くも久井が左ストレートを合わしてダウンを奪う。ポイントを取り返すために前に出る龍聖がコーナーに詰めて攻めていくも龍聖のアッパーに久井がカウンターの右フックを当て龍聖が2度目のダウン。かなり効いていた様子だがゴングに救われて1R終了。もう数秒あればKOもありえたか。2R龍聖が前に出ていくも久井の膝で龍聖の体が宙に浮く。龍聖は変わらず前に出続けるが少し焦っている印象。龍聖は左ジャブ、右ミドルのコンビネーションで圧をかけていきインローを効かせる。コーナーに詰める展開が多い龍聖がラウンドの終盤アッパーで久井が少し腰を落とす。ラウンド後半に効かせた龍聖のラウンドか。3R龍聖が前に出て攻めていく展開。下がる久井、龍聖がコーナーに詰めてボディを放つ、久井も効いてきた。手数が明らかに減ってきた久井。龍聖は左右の連打を振っていき久井を追い詰めるが久井は必死にガードし凌ぎ切りゴング。ダウンを1つでも奪えれば延長だったが久井が逃げ切り2階級同時王座を獲得した。
無敗の龍聖を倒してKNOCK OUTの顔になった久井。龍聖も敗れたものの急なサウスポーに変更で実質2階級上の王者にこの内容は価値を落とすものではない。これからは元のフェザー級でまた頑張ってもらいたい。
小笠原瑛作対デーングリアングライ・シンマーウィン
デーングリアングライは、ONE Friday Fightに定期的に参戦している。ONE戦績は2勝3敗。今年の5月にはオムノーイスタジアムライト級の王者を獲得している。小笠原はKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級、フェザー級2階級王者。ONEにも参戦しており3戦2勝1敗。1R小笠原はスピードが速く、デーングリアングライがついていけない。ローキックを中心に攻めていく小笠原は相手が入ってきた所に左ストレートをヒットさせる。2Rデーンは前進していくも、小笠原はパンチのコンビネーション、スピードで圧倒する。終盤には小笠原のローキックが効いてきたかデーンが崩れる場面も。3R前に出て打ち合いに行きたいデーンだが、小笠原は左ローキック、パンチのコンビネーションを当てる。デーンは明らかに足が効いてきて立ってるのが誠意いっぱいな模様。小笠原はラスト1分からはコーナーに詰めて連打をくらわしてゴング。3ラウンド全ての攻防で圧倒した小笠原の3-0判定勝利。
小笠原はONEのムエタイのベルトを狙うとマイク。この階級の王者はロッタンだがその前に上位ランカーを倒してみんなの期待を上げてほしい。
重森陽太対レンタ・ウォーワンチャイ
この試合はライト級のムエタイ国内最強決定戦の位置付けとなる試合。
重森はKNOCK OUT-REDライト級王者で、元新日本キックバンタム、フェザー級2階級王者、WKBAライト級王者と3回級制覇をしてきた。23年2月には本場タイのラジャダムナンスタジアムにてタイトルマッチに挑んだが惜しくも判定負け。レンタは国内外で活躍するムエタイ戦士。BOM,WPMF,WMCとライト級の様々なベルトを獲得している。23年4月にはROAD TO ONEムエタイライト級トーナメントで優勝している。1Rレンタが威力のあるミドルを蹴って前に出ていくも、重森が下がりながら前蹴りなどでうまく試合をコントロールしている印象。肘を狙っている重森はレンタがパンチで前に出てきたところをうまく縦肘を合わせレンタが右目をカット。2Rレンタが圧をかけて出ていくも重森が右のパンチを当てる。レンタは圧をかけて重森を下がらせて顔からボディへのコンビネーションを打ち込む。重森も多少効いたような感じもあったが右手を挙げて余裕のアピール。3Rレンタのパンチに重森が右肘のカウンターを当てる。お互いの肘の攻防の際レンタの肘で重森が膝をつくも判定はノーダウン。重森も手数が減ってきたような感じだが前蹴りなどでうまく距離を作る。レンタは距離を詰められづ試合終了。
判定はうまく距離を制した重森が2-0で判定勝ちし国内ライト級頂上決戦をものにした。
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